MILESTONES COFFEE は、現在準備中です。
2023/11/25 01:10
日本人はコーヒーを濃くして飲む傾向があるとされています。日本で暮らしていると当たり前と思って気付かないのですが、世界的に見てもかなり濃いのだそうです。 『コーヒーと日本人の文化誌』によると、日本ではお湯118mlに対して粉13g程度が平均的だとされています。アメリカではお湯237mlに対して粉8g程度と半分ほどになります。さらにドイツではお湯237mlに対して粉6〜10g程度とされています。 コーヒーの三大消費国はアメリカとドイツと日本とされていますが、その中でも濃く淹れているということが分かります。このコーヒーの濃さは消費量の多さにも繋がっていると考えられます。コーヒーショップのメニューではアメリカンという名前で提供されることがありますが、確かにアメリカのコーヒーは日本よりも薄いということが言えると思います。 面白いのが日本の中でも地域によって濃さが大きく異なるという所です。最も濃い地域は大阪でお湯118mlに対して16g、京都が14g、名古屋が13g、東京が9〜10gとされています。関東と関西では味付けが異なることは昔から言われていますが、はっきりと数字に表れています。しかし一般的に関東の方が味付けを濃くすると言われているのに、コーヒーに関してはその逆になっているというのも面白い所です。そしてそんなことを調べる人がいるのかというのも衝撃です。 ちなみに私はいつもお湯150mlに対して粉10gにして淹れています。日本の平均よりは薄めということになります。アメリカやドイツくらいの濃さで飲んでみた所、思っていた程薄くは感じずに飲むことができました。酸味の強い豆だと酸味が和らいでとても飲みやすく感じると思います。たまにはいつもより薄めに淹れてみたり、濃いめに淹れてみたりして自分の好みの味に近づけてみて下さい。 参考文献 『コーヒーと日本人の文化誌』著メリー・ホワイト 創元社